「スポーツにおける連帯責任についてどう思うのか?」という事を考えてみました。
幸いな事に、今まで19年間ラグビーをプレーしてきて、
大会出場の辞退やチームの活動停止というような状況で当事者になった経験がなく、
あまり真剣に考えた事はありませんでしたので、質問を頂いたので考えてみました。
(ブログに載せる上で、以前答えてnoteに掲載したものに加筆しています)
最初にパッと思ったのは、
「周りの責任は100じゃないけど0でもないだろうな」
「いや、でも個人の責任だから関係ないか」
という事でした。
つまり「ケースバイケース」という事ですね。
ただそれだと自分の中でも「平等じゃない」「一貫性がない」と感じる部分もあるので、
発生した状況を想定した上で、その場合の自身の感情の傾向を考えてみます。
1.外部で起きた問題の場合
まずは、外部で起きた問題に対しての場合です。
いわゆる、「全然関係がない場所で発生した問題」でニュース等で知ったという状況です。
ニュースで得られる情報は、問題が起こった事と、処分の内容程度となります。
その為、1人の選手が起こした問題で「チーム全体が大会出場の辞退をしました」と聞くと、
「他の選手がかわいそう。個人の責任なんだからチームは大会に出してあげたら良いのに」
というような「連帯責任は必要ない」という気持ちが大きいです。
まぁこれは事情を知らないし、大抵ニュースでは、
加害者がただ悪いやつだったという報道のされ方が多いように感じるのでこう考える事が多い気がします。
2.内部(自分のチーム)で起きた問題の場合
上記と違い、自分のチーム内で問題が起きて当事者になった際は少し変わると思います。
① 問題を起こした選手がチームにコミットしていない場合
真剣に取り組んでいない事を周りのみんなが知っていたり、強豪校と言われる学校で、人数が多くてチームが複数あり存在すらあまり知らない選手が問題を起こしたというケースで考えると、1と同じように「連帯責任とか勘弁してくれよ」となると思います。
そんな人間のせいで連帯責任を問われたら怒りの感情が大きいでしょうね。
② まさか問題を起こすはずないだろうと言う中心的な選手が問題を起こした場合
ここが当事者として1番感情の持っていき方が難しい所だと思います。
チームの中心選手だったり、人格者と言われているような選手だったりすると周囲に与える衝撃は大きいです。
このようなケースになってしまった場合は、最初は当然「なにやってんだよ」とは思うでしょうが、「早く周りが気が付いていたらこんな大ごとにならなかったかもな」とか、中心選手で活躍していた選手であればある程「連帯責任で自粛しても仕方がないかもしれない」と思うかもしれません。
3.まとめ
現段階では、基本的には「連帯責任はなし」だと考えています。
問題が個人の責任なのか、チームの責任なのかをはっきり線を引いて判断をし、
一括りに「連帯責任」とならない方が、公になっていない問題も顕在化して、
長い目で見れば健全になっていくんじゃないのかなと思います。
ただ、そこで発生する問題としては、
「何か起こった問題を誰か1人のせいにして、とかげのしっぽ切りの様になる懸念がある」と言う事です。
結果的に、ここでの判断が大変難しい為、一律で連帯責任となるのも仕方がない場合もあるのではないかと考えています。
あと、例外としては自主的に自粛するという事なら「連帯責任はあり」と考えています。
本来、「自粛」とは自分自身で決める事ですが、
最近は外的な要因で自粛をせざるをえないケースも結構あるように思えたので、この変な日本語に辿り着きました。
まぁ外的な要因を完全に排除した上での自粛はよっぽどですけどね…。
自分で書いてみて、やはり「連帯責任の是非」については感情的な部分が大きいので、
感じ方・考え方には個人差が大きいだろうなと感じていますし、100対0でどっちとは言えませんでした。
読んだ方が「自分だったらどうかな」と考えるきっかけになればうれしいです。
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今回は以上です。
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