「カーボンニュートラルって何?」 / 最近の学び カーボンニュートラル編①

はじめに

#たつログではラグビーの話だけではなく、農機メーカーの社員選手として知っておくべき分野について、自身が学んだ事も記載していきます。
基本的には、全くそれを知らない人にも理解がしやすいように書いていきたいと思います。

私自身が学んでいる事というテーマなので、様々な媒体(主にWeb)で情報収集を行って書いています。
できるだけ異なる意見の記事も読むようにしていますが、それぞれの方の立場からすると少し偏った意見に取れる部分もあるかもしれませんが、現状勉強している途中なのでご容赦下さい。
また、完全に私個人の認識であり、クボタスピアーズおよび株式会社クボタの見解ではありませんので、宜しくお願い致します。
おすすめの書籍等あればこっそり教えてくれると助かります。

 

では、最初のシリーズは最近話題の「カーボンニュートラル編」です。

1.カーボンニュートラルって何?
2.なぜそんな注目されているの?
3.クボタと何の関係があるの?

1.カーボンニュートラルって何?

「カーボンニュートラル」って知っていますか?
なんとなく聞いたことがあってもどのようなものなのか知らない方の為に(&私が学んだ事の整理の為に)簡単にご説明します。

直訳すると、
カーボン=炭素
ニュートラル=中立
なので、炭素を中立にするという意味となります。

すごく簡単に言うと排出した分の二酸化炭素(排ガス等、人為的に排出されたもの)と自然もしくは人為的に吸収する二酸化炭素(植物の光合成、二酸化炭素の再利用等)の量を同じにして、実質的な二酸化炭素の排出量をゼロにするという考え方です。

地球温暖化防止の対策として、このカーボンニュートラルという考え方が世界の潮流となっています。

2.なぜそんなに注目されているの?

菅総理が2020年10月の所信表明演説で「2050年カーボンニュートラル宣言」を行った事で、メディアなどで「カーボンニュートラル」という言葉が出てくる機会が増えてきました。

地球温暖化対策の為の取り組みなんて昔からやってない?と思っていましたが、今までは「みんなで減らそうね」や「〇年までに〇%削減」だったものが、「2050年にゼロにする!」というゴールを設定する宣言をした事で、「え?それ今のままで間に合うの?」「企業活動どうすんの?」等、かなり大きなインパクトとなりました。
(実際はEU諸国を始め既に120か国以上が表明していたので遅いくらいではありますが…)

 

すごく単純に企業の立場で言うと、
①省エネルギーかつエネルギー効率が良い製品・設備を作る・使う
②二酸化炭素排出量の少ない再生可能エネルギー等に置き換える
③植林で吸収量を増やす、埋める、大気中のCO2を回収し貯留する等、減少できない部分は別の技術でカバー

「費用がかかりそうだな」と感じる、以上の3つの条件に取り組みながら、「産業競争力は維持する」という中々難しい事をクリアしていく状況となっています。

 

パッと聞いた感じは一企業だけでは無理じゃない?となりますね…。
総理大臣が発表した事で、国全体で取り組んでいくとなってきたので、初めて「なんとかなるのかな?」という感情がもてるようになってきた印象です。

菅総理の演説全文はこちらです⇩

菅政権では、成長戦略の柱に経済と環境の好循環を掲げて、グリーン社会の実現に最大限注力してまいります。
わが国は、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを、ここに宣言いたします。

もはや、温暖化への対応は経済成長の制約ではありません。
積極的に温暖化対策を行うことが、産業構造や経済社会の変革をもたらし、大きな成長につながるという発想の転換が必要です。

鍵となるのは、次世代型太陽電池、カーボンリサイクルをはじめとした、革新的なイノベーションです。
実用化を見据えた研究開発を加速度的に促進します。

規制改革などの政策を総動員し、グリーン投資の更なる普及を進めるとともに、脱炭素社会の実現に向けて、国と地方で検討を行う新たな場を創設するなど、総力を挙げて取り組みます。

環境関連分野のデジタル化により、効率的、効果的にグリーン化を進めていきます。
世界のグリーン産業をけん引し、経済と環境の好循環を作り出してまいります。
省エネルギーを徹底し、再生可能エネルギーを最大限導入するとともに、安全最優先で原子力政策を進めることで、安定的なエネルギー供給を確立します。
長年続けてきた石炭火力発電に対する政策を抜本的に転換します。
(2020年10月26日 所信表明演説より)

 

3.クボタと何の関係があるの?

以上の通り、難しそうな課題ではあるものの、クボタでは、2025年までの中期経営計画において一番上に「ESG*を経営の中核に据えた事業運営への転換」を記載しており、既にカーボンニュートラルへの対応に取り組んでいます。

*ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったもの。企業の長期的な成長の為には、ESGの3つの観点が必要だという考え方が世界的に広まってきている。

・「環境負荷低減/社会課題解決」に事業として取り組む会社として、一般の施策に加えてクボタグループ独自のESG施策(K-ESG)を推進。環境面では、環境ビジョンとして『環境負荷ゼロに挑戦しながら食料・水・環境分野でカーボンニュートラルでレジリエントな社会実現に貢献します』を策定。
・社長直轄のKESG経営戦略会議やKSEG推進部を設置する。
・KESG経営戦略会議をESGの取り組みだけでなく、グループの重要な事業と位置づけ、ESGを今後の事業展開における意思決定の基準とする。
(クボタ決算説明会資料「長期ビジョン・中期経営計画」より)

右肩のロゴマーク「クボタグローバルループ」 / クボタスピアーズの試合ジャージの記事で触れたように、クボタの事業領域は食料・水・環境と正にESGと合致しています。
既にこれらの事業領域に取り組んでいた企業として、一歩進んだ取り組みができるとかっこいいですよね!

クボタは「壁がある。だから、行く」という使命感をもって事業を行っているので、私も貢献していきたいと思います。

今後ますますESGに配慮した製品の提供が求められる中で、農業の未来に向けた「完全無人電動」のコンセプトトラクタを発表しています。
新CMでは、そのイメージ映像もみる事ができます。

 

次回以降

今回は、導入のカーボンニュートラルって何?という話を書きました。

次回以降は、「じゃあどうするの?」という話を書いていきたいと思います。

 

以上
ありがとうございました。

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〈参考サイト〉
経済産業省資源エネルギー庁ホームページ
環境省ホームページ
菅首相、所信表明演説で2050年カーボン・ニュートラル方針を発表 350Japan
「カーボンニュートラル」は日本を陥れるEUの罠 JBpress
カーボンニュートラル、日本は「3つの覚悟」が必要だ 日経ESG
・株式会社クボタホームページ「決算説明会資料

 

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