ラグビー選手のセカンドキャリア 引退したら何するの?

アスリートのセカンドキャリアというのは常にホットな話題で、選手本人が「どうしようかな?」と言っている場合もあれば、周りから「今後の活動は?」と聞かれる機会も多くあります。

ラグビー選手は、プロ選手も増えてきたものの、以前は多くが社員選手で、引退後は社業専念という選手が多く見られました。

今回、私自身も引退するに当たり、今後新たなスタートをする事となりますが、現状どんな選択肢があるのか?を考えてみました。

※プロ選手の場合は、退団しても別のチームへ移籍したり、家業を継いだり(これは社員でもある)、現役中から別のビジネスをしたり、教員になったり等もあります。

◆重要
統計をとっている訳ではないので、あくまで個人の印象です。

1.社業専念

私が入団して以降、社員選手として引退した選手がすぐに退社をした事はほとんどありません。ほぼ全員が継続して社員として働いています。

社業と言っても幅が広いですが、選手時代から所属していた部門でそのまま業務を続ける人もいれば、人事異動で他の事業所へ行ったり、同じ事業所でも部署が変更となる人もいます。

多くの人がイメージするサラリーマンになるという事ですね。

同じ部署に残れば、今後の業務量・責任は今までに比べて大きくなるものの、周囲の人間関係やそこまで業務に携わっていた知識は活用する事ができます。
しかし、もちろん全く別の部門、担当業務となる場合もあり、そうなるとほぼ事前の知識は0からのスタートとなります。

現役生活が長くなればなるほど、そこから社業に専念する際の切り替えの部分は不安もありますし、実際に同期入社だけでなく後輩の方と比べても比較にならないレベルというのを受け止める事から始めなければいけません。

今までラグビーを中心に生活をしてきて多くの時間・労力を費やしてきましたが、社業をずっと継続してきた方達は、それを業務に振り向けてきている事を考えると「そりゃ簡単な話じゃないよね」となりますよね。

とは言え、それが社員選手である事を選択した自分の責任ですので、「もうやるしかない」という事になります。

2.スピアーズのスタッフ

ありがたい事に、多くのファンの方からは「チームに残って下さい」と言って頂きますが、そうなった場合はどうなるのか?考えます。

何かしらの形でスタッフとして残ると言っても、結局は社員として在籍する事となります。
他の部門に行くのと同じで、選手時代に所属している部門から、スピアーズを管轄する部門への異動という事になる訳です。

これに関しては立場は変わるものの、慣れ親しんだ場所でチームメイト・関係者も見知っていて、大好きなラグビーに関われるという職場環境としては最高の所で新たなスタートが切れます。

コーチとして関われた場合、同様に社員の身分ではあるものの、スケジュール的にはプロコーチと言っても過言ではない時間の使い方となります。
(現在は所属部門で業務を行い、午前業務➡午後練習の日、終日勤務日は日帰り出張や残業もあります)

この場合の問題点は、結局スタッフを辞める際にも、今と同じ選択を迫られるという事です。

尚且つ、例えば5年スタッフをした場合、選手時代よりも過酷な「しばらく会社の一般的な業務からは完全に離れていて、ビジネスの現場経験がない40歳」のできあがりです。字面で見ると結構絶望的に見えませんか?(笑)

会社員のキャリアとして、「出世」という事を考えるのであれば、どうなのだろう…?と言った所ですね。
(人それぞれなので、今までスタッフをやった人が出世していないという訳ではありません。一般的にはイメージがしづらいというニュアンスです)

3.プロコーチ

こちらは最近徐々に増えてきているのではないでしょうか。
また、現在プロ選手が増加している事を考えると、今後更に増えていく事が予想されます。

ヘッドコーチを始め、外国人のコーチは、プロである事が普通ですが、日本人コーチは社員とプロが入り混じっています。

プロである利点としては、チームの予定だけで動けるという事ですね。(会社のカレンダーは関係ない)
それ以外の時間であれば、例えば他のビジネスをしたり、他のカテゴリーでコーチをしたりする事も可能です。

また、契約が終われば新たなチームを探し、同じコーチという仕事を違う環境で継続していく事ができます。

ただ、もちろん「プロ」ですので、次のオファーがなければあきらめなければいけません。

とはいえ、どんな仕事でも同じと言えば同じなので、あとは自分が何を優先するのか?となります。

※外国人選手、スタッフは「ラグビーやめても会社に残れるなんて最高じゃん!」と言う人が多いですね。

4.転職して別の企業で働く

こちらは今まで周りにはそこまでいないですが、時々います。

ラグビーをメインに考えて就職をしているので、選択肢としてはアリですね。

近年、転職というのは以前よりも一般的になっていますし、自分が行きたくて相手も欲しいと言ってくれる環境があるのであれば、チャレンジするという事もあり得るかもしれません。

また、「元ラグビー部」と言う目がある事が、社内ではむしろマイナスに見られてしまう事もあるかもしれません。
フラットに見てもらえると言う点では別の業界でスタートする人が多くなってもおかしい事ではないでしょう。

ただ、私自身は現状すぐに転職するというイメージは全くないですね。

 

5.番外編 教師は?

これは結構聞かれる事があるので、追記します。(4.転職とほぼ同じですが…)

筑波大学を卒業したので、中学校・高校の保健体育の教員免許は取得しました。

しかし、長年プレーをしている中で、「教師になりたい」という気持ちが強くならなかった為、放置していたら10年の期限が切れてしまいました。

全く調べていないので、復活できるのか?もわかりませんが(噂によると講習を受ければ良いの?)、そのような状況ですので教師はなりたくてもなれない状態です。

まとめ

引退した時に多くの方に「次どうするの?」「チームに残って!」と言って貰えて大変幸せです。

まずは、残りの選手生活を楽しんで完全燃焼してきます。

※結局セカンドキャリアはこちらになりました。

ラグビー選手引退後のセカンドキャリアが決まりました

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今回は以上です。

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