バックスの選手がラインアウト・スクラムに参加する事を時々目にしますが、バックスの選手も普段からセットプレーの練習を行っているのでしょうか?
という質問を頂いたので、回答です。
この質問は今までにも頂いた事があるのですが、私は特に考えた事もなかったので「こういう所が気になるんだな」と興味深いです。
1.普段から練習はしない
他のチームの事はわかりませんが、クボタスピアーズでは普段から練習はしません。
シンビントラブルで入れざるを得ない場合の為に、「誰が抜けたらどこに誰が入る」という確認はしていますが、あくまでイレギュラーな事と考えており、準備はしているというくらいです。
正直、もしもの事態の為に、普段からBKがセットプレーの練習もしていたら時間がかかりすぎてしまい全体の練習の質・強度が落ちてしまいます。
それよりもよくあるシチュエーションや、個人のスキル練習の時間に割いた方が効率的かなと思います。
2.どんな時にバックスがセットプレーに入るか?
上では、「シンビントラブルの際に」と書きましたが、意図的にバックスを入れる事もあります。
その例を挙げてみます。
スクラム
トップリーグでは見た事がありませんが、高校生ではよくあるようです。
昨年の全国大会でも、SHをNo.8の位置に付かせてNo.8がボールイン ➡ 8-9ならぬ9-8プレー というのを何度か目にしました。
高校生のようにスクラムが1.5mまでのプッシュと決まっていたり、BKを入れても押されないくらい圧倒的な差があればできるプレーだと思います。
しかし、トップリーグレベルだとFWを1人抜いて簡単に次の事を考えるという程の余裕はありませんので、見られたら貴重だと思います。
ラインアウト
SHを先頭に入れて行うラインアウトはよくありますが、質問者さんがイメージしているのはこれではないと思いますので割愛します。
BKが入るラインアウトでよく行われるのは、ゴール前のチャンスでモールを組むようなエリアでBKも含めて9人程度並ぶセットアップです。(こちらも昨年の花園では12人ラインアウトを目撃しました)
通常の6人の並びに加えて前or後ろ3人がBKという形が多い印象です。
その為、ほとんどの場合はBKはラインアウト自体には関与せず、モールが形成されてから参加すると言った形になります。
しかし、チームによっては時にはしっかりリフトやジャンプをする事もあります。
今シーズンのトップリーグでもそういうシーンはありましたので、興味があれば探してみて下さい。
これを行っていたチームはもしかしたらその週にはしっかりとBKもジャンプやリフトの練習をしたかもしれませんね!
過去の質問シリーズはこちらから読めます。
今回は以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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