キャプテンって大変? キャプテン時代に苦労した3つの事

キャプテン時代に苦労した事はなんですか?

という質問頂いていたので、私がクボタスピアーズでキャプテンをしていた時に苦労した3つの事を書きます。

もう10年近く前の話になってしまいますが、当時3年目で、前年までリーダーグループでもなかった中で、全く予想をしていなかったキャプテンとなりました。
様々な状況が重なった中で、指名してもらってありがたい部分と不安な部分が混じり合ったまま、特に最初の年はかなり悩んでいました。

思い出話ですが、ファンの方は、その時の事を知っている方は「懐かしいなー」と、全然知らない方は「ほーそんな事もあったのか!」と、あと、今キャプテンになりたての方は「これをやっちゃうと苦労するんだな…」と思って頂けたらと思います。

◆キャプテンになった時代の成績

苦労した話に入る前に、まずは私がクボタスピアーズでキャプテンとなった時代の成績を書いておきます。
私がキャプテンをしていたのは、2011-12~2014-15シーズンの3シーズンです。

2009年 入団。トップリーグ6位(20-21シーズン除くと過去最高順位)。リーグ戦&プレーオフ 計14試合中14試合出場
2010年 まさかのトップリーグ13位。自動降格。 計13試合中13試合出場
2011年 キャプテン就任。トップイーストリーグ2位。トップチャレンジリーグ3位。入替戦で敗戦し昇格ならず。
2012年 トップイーストリーグ1位。トップチャレンジ2位で昇格決定。
2013年 キャプテン最終年。トップリーグ1stステージ得失点差で5位となり下位リーグへ。下位リーグで1位、全体9位で終了。

その後、立川直道に引継ぎ2014、15と2年、立川理道が2016~現在まで5年となっています。


⇧2012年キャプテン2年目。20-21シーズンのメンバーだとヒロが8、ハルとごっさんがちょっと顔見えてる、隣の3はツメさん

1.何をするのが正解なのか?わからない

前述の通り、前年まで試合には出場していましたがリーダーグループ(副将、FWリーダー等)には全く関与せず、言ってみれば自分の好きなようにプレーをしていました。

大学ではFWリーダーをしていたものの、キャプテンがHOで同じFWという事でそこまで色々する機会は多いとはいえずトップリーグに入っても「年齢が上の人がやるものだろうなー」くらいにしか思っていませんでした。

その為、試合に出ていてもキャプテンの果たしている役割や、どんな状況でどんな事を話しているかなんて意識せず言われた事に反応しているだけだったので、キャプテンになったのは良いものの「オレは何をしたら良いんだろう…?」という所からのスタートでした。

まず、指名してくれた監督からは「引き続き出場し続けられるように日々の努力を続けて、プレーで示していって欲しい」と言われ、バイスキャプテンも自分がやりやすい人を指名してくれて良いと言われました。
しかし、全くわかっていない状態では、どのような基準で誰を指名するのかもわからず、過去2年間一緒にプレーをしてきて頼りになる人・話しやすい人を選ぶような形になりました。

そんなこんなで、キャプテン1年目は昇格できず更にチームの雰囲気も停滞感があり、2年目からは一緒にプレーをした事があるチームのレジェンドであるトウタイ・ケフ(※ワラビーズがW杯優勝した時のメンバー、現トンガ代表HC)がHCとして戻ってきて、少し変わっていくという流れでしたね。

2021年現在のスピアーズのチームの雰囲気、キャプテン・リーダーの在り方から考えると、当時自分がもっと考えて振舞えていたら下部リーグから戻ってくるのに2年かからなかっただろうな…と改めて思いますね…。

 

2.周りとの温度差を感じる

キャプテンになった年が降格した時だったので、チームの雰囲気はお世辞にも良いとは言えないものでした。
そんな中で、上記のように「なにをすればいいかよくわかってない」状態では、もちろん空回りするのが当然です。

今でこそスピアーズと言えば、「ボルツの為に」とか「ボルツのおかげで」のようにチーム一丸で戦っている事を、HC・キャプテンを始め多くの選手が発言してくれています。

恥ずかしい話ですが、私がキャプテン時代はここまで気を配ってという事はできていませんでした。

その為、巻き込めていないのはこっちのせいなのに、チームに対しての考え方や試合・練習への臨み方に関して、試合に出ている選手と出ていない選手の間に、溝があるように感じられていました。

勝手に被害者面していたと言った所ですね。
しかし、それがわかっていない当時は「マジどうしたら良いのかわからん」といった形で悩んでいました。

3.キャプテンのイメージに囚われすぎた ➡ 準備不足を理解していなかった

繰り返しになりますが、「好きなようにやっていいよ」「自分の思っている事を素直に話せば協力してくれるか大丈夫」等、周りに気を使ってもらっていたものの、「好きにやる…?」「素直に話せばって何話すの?」という状況でした。

その中で、やはり「キャプテンはちゃんとしてる人」というイメージがあったので、今までよりも「まとめるような事を話さないといけない」「チームを落ち着かせる役割を果たさないといけない」と過剰に気にしていました。

キャプテンがちゃんとしてるように見えるからにはそれだけの準備が必要だったにもかかわらず「ちゃんと喋ろう」という気持ちだけがありすぎて、ゲームプランに対してどうこうとかではなく目の前の事にただ対処していくというような形になってしまっていましたね。

 

まとめ

苦労した事にフォーカスして書いたのですが、10年近く前の事なので「まぁこんな感じだったかな?」くらいです(笑)

思い出してみると準備不足だったなーとか、大して考えてもいないのに引き受けて苦労している感を出してなーというひどいものでした…。
当時一緒にやっていた方々には申し訳ないですね…。

ただ、これらを経験した事で人間としては成長できたと思います。
やらせてもらって感謝しています。

そのうち続編の「キャプテンをやって良かった事、学んだ事」も書くかもしれないのでまたその機会に。

 

 

今回は以上です。

過去の質問シリーズはこちらから読めます。

 

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