ラグビーで同点の場合、昔から「抽選」での決着が伝統的です。
花園予選の決勝などで抽選での決着となる度に物議を醸していますね。
リーグワンのリーグ戦では同点の場合には両チームに勝点2ずつが与えられます。
しかし、プレーオフでは勝者を決めないといけないので、最終決着はサッカーでいうPK戦のような「キッキングコンペティション」が採用されています。
実際に見た事がある方は少ないでしょうし、「初耳!」という方もたくさんいると思うので、今回はキッキングコンペティションについて書いていきます。
まずは延長戦
最終決着は冒頭の「キッキングコンペティション」ですが、まずは延長戦を行います。
延長戦
試合時間:10分
勝敗決定方法:先に得点(ドロップゴール、ペナルティゴール、またはトライ)したチームが勝ち
延長戦に出場できるメンバーは、後半終了時点でグラウンドに立っていた選手となります。
後半終了後、コイントスが行われ5分後に延長戦が開始されます。
80分戦ってからの更に10分は過酷ですね・・・。
とにかく得点をすれば良いので、まずは敵陣に入り続けて、PKの獲得や、ドロップゴールを狙っていく展開になる事が予想されます。
延長戦で同点だと「キッキングコンペティション」
延長戦で決着がつかなかった場合、キッキングコンペティションとなります。
端的に言うと「選ばれた5名のキッカーが交互に蹴って、5本中入った本数が多い方が勝ち」です。
基本ルールは下記の通りです。
基本ルール
・5名のキッカー
・エリア1→5の順番で蹴る(下図参照)
エリア1,4:正面
エリア2,5:左側15mライン上
エリア3:右側15mライン上
・22mラインより後ろならどこでもOK
勝敗だけ分かれば良いのであれば、これだけ知っていればOKです。
知っているともっと楽しめそうな細かいルールは下記の通りです。
知っているともっと楽しめる細かいルール
・キッカーは延長戦終了時のメンバーから選出
・キッカーはボールを受け取ってから60秒以内に蹴る
・5本で同点の場合は、6本目からはサドンデス方式
・6本目からは再びエリア1からのキック
・キッカー以外の関係者(選手、スタッフ)はベンチではなく反対のエリアの22mライン内で待機
普段キックを蹴らないメンバーの姿も見られるかも
コーチとしては、ここまでいってしまうのは心臓に悪いですが、観客目線だと「5名のキッカーをどのように選ぶのか?」と言うのを予想したり、普段のキッカー以外が蹴る姿を見られると言うのも楽しめるポイントだと思います。
もしかしたらフロントローの選手が最終キッカーとしてゴールキックを決めて優勝!のようなシーンも見られるかもしれません。
キャプテンズラン無事に終わりました
オペティも準備万端です👍#ドロップキックも蹴れるプロップ#ラグビー#リーグワン#クボタスピアーズ https://t.co/SLS7DwXgWz pic.twitter.com/MSDKfwJsRB
— 今野 達朗 / Konno Tatsuro (@KonnoTatsuro) April 22, 2022
まとめ
リーグワンのプレーオフは、同点の場合
10分間の延長戦 → キッキングコンペティション
となります。
ここまで行く可能性はかなり低いですが、同点で試合が進んでいる時にも次の事もわかって楽しいのかなと思います。
最後に、個人的な意見としては、学生もキッキングコンペティションで最終決着でも良いのではないかと思います。
抽選よりは良くないですか?笑
今回は以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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