最近は、メンタルスキルの必要性が様々な場面で言及されています。
スピアーズでも本格的にメンタルコーチに指導をしてもらいながらメンタルトレーニングに取り組んでいます。
インプットした事をブログを通じてアウトプットする事で、自身の更なる成長に繋げたいと思います。
本記事はどちらかと言うと自身の整理の為に近いですが、参考となれば幸いです。
目次
メンタルも継続的なトレーニングが必要
昔から、「心技体」と言われますが、ラグビーをする上で、「技」はグラウンド上で、「体」はグラウンド+ジムで鍛えています。
しかし、一番初めに言われる「心」に関しては、特にトレーニングをする事なく競技を続けている選手も多いと思います。
心も、技・体と同じように、トレーニングによって鍛える必要があります。
ジムは週1回だけでなく、3回、4回と行うと思いますが、メンタルトレーニングも同様で、継続的に強化していく必要があります。
「脳みそまで筋肉」なんて言う体育会系を指す嫌な感じの言葉はありますが、実際は脳みそ(メンタル)も同じように鍛えないとダメなので、むしろ誉め言葉に変わっていくかもしれないですね。
冗談は置いておいて、継続的にトレーニングを行う為に、何で?何を?どうやってするか?を理解する事はとても重要です。
メンタルトレーニングの準備
試合で冷静に一貫性のあるパフォーマンスを発揮する為の準備として「何がパフォーマンスに影響を与えるか?」について考えて知る必要があります。
読んでいる目を一旦止めて、自身の事を考えてそれぞれ5個ずつ書き出してみて下さい。
①自分が良いプレーをできている時はどんな時か?どんな事が起こったか?
②逆に悪い時はどんな要因があったか?
試合中の事だけでなく、試合までの1週間、前日の夜、当日の朝からキックオフまでの間の事でも構いません。
ポジティブな事でもネガティブな事でもOKです。
パフォーマンスに影響を与える要因
書いて頂きありがとうございます。
多くの場合、下記がよく出る言葉になっているのではないかな?と思います。
自分自身で書いたリストと見比べてみて下さい。
パフォーマンスに影響を与える要因
・姿勢、態度
・フィットネス
・スキル
・集中力
・自信
・相手の強さ
・栄養(食事)
・天候
・ケガ
・グラウンドの状態
・観客
・家族、友達
・プレッシャー(緊張)
・メディア
このようにパフォーマンスに影響を与えるものはたくさんあります。
このリストを見ながら、もう一度自分自身が書いたものを見てみて、書き加える事があれば追加してください。
メンタルが大きな影響を及ぼす
自分自身が挙げた要因の中で、良かった理由として「集中していた」「やってやろうという気持ちが強かった」「周りに応援してくれる人がたくさんいたから」、悪かった理由として「緊張した」「強い相手だから自信がなかった」等、メンタルに該当する事がいくつか挙がったのではないでしょうか?
(まぁメンタルの話をしているので、それに引っ張られた可能性もあるでしょう…)
スキルとかパワー(フィジカル)の部分が多く挙がった人もいるかもしれませんが、特に競技レベルが上がるほど、スキルレベル・フィットネスレベルも高いので、メンタル面が影響を及ぼす事が多くなります。
例えば、世界中ではどんな競技でも格下が勝つ事が起きますが、これもマインドセットが関係しています。
もしメンタルスキルが重要でないとしたら、最もスキルがあるチームが常に勝つ事になってしまいますよね。
また、誰もが知っている通り、チームや個人は波があります。多くの良い選手は、ある試合だけ目立つ時はありますが、あまり目立たない試合もあります。しかし、ワールドクラスと言われる選手はいつでもぶれないパフォーマンスができているのではないでしょうか。
これらは明確なデータがなくても「まぁ確かにそうだよな」と思うのではないでしょうか?
※ドコモのペレナラ選手も先日公開された「周りを輝かせる超一流の名手、NTTドコモを押し上げた“ペレナラ効果“の真相」の記事内で、一貫性の重要さをコメントしていました。一貫性を持つ為には、メンタルの準備が鍵になります。
メンタルスキルのトレーニング 導入
メンタルスキルのトレーニングを行う前に、まずはこの3点に取り組みました。
①ON & OFFフィールドの両面において、自分達はどういう存在なのか?何を目指しているのか?という事を理解する
②その為に、何にフォーカスするべきなのか?どうやったら良いパフォーマンスができるのか?を理解する
③それらを邪魔するものは何か?を理解する
あまり大きく考えると難しいので、最初は直感でどんどん書いたり話したりしてみた方が良いです。
例えば、チームビジョンのようなものが決まっているのならば、それに対してどうなのか考えてみたり、学校の部活動であれば、「学内においてどういう存在でありたいか」等でも良いです。
メンタルスキルとはなにか?
ここまで下準備を行ってきましたが、漸く「メンタルスキルとは何か?」という話に入ります。
栄養面や身体の準備と同じようにメンタルトレーニングにもプロセス、手法があります。
これらを準備する事で、試合に際しやる事が明確で、自信があって、落ち着きを持つ事が出来るようになり一貫性があるパフォーマンスを発揮する事に近づきます。
メンタルスキルとは?
・常に最高の状態で一貫したパフォーマンスができるように精神的に準備する事を手助けするもの
・集中する為の手法を、固める手助けをするもの
・トレーニングや試合中に発生する可能性のあるプレッシャーや予期しない物事に対処できるようにするもの
・パフォーマンスの評価、自身の反省・改善点に対する意識を高めるもの
手法は様々なものがあり、状況に合わせて何を使うかは個人の判断です。
ただ、重要なのはいつでも好きな時に使えるように、同じ事をやり続ける事です。
プレッシャーを楽しむ
メンタルスキルは、もちろんプレッシャーがある状況で使う事もありますが、基本的にはプレッシャー下で使うのではなく、常にプレッシャーがある状態で使っていきます。
プレッシャーに晒されているという事は、実は良い事です。
その状況になっているという事は、自分自身がチャレンジしている環境に身を置くことができているという事だからです。
必ずプレッシャーと言うものが存在する中で、そのプレッシャーと衝突するか、楽しむかという選択になってきます。
プレッシャーを楽しむ為に、有効な手段として3つ挙げられます。
①落ち着く(深呼吸)
②起こった事は意識的に忘れるようにして気持ちを切り替える
③何が問題か?それを修正する為に次に何をするか明確にする
聞いてみれば「なんだそんな事か」と思うかもしれませんが、実際に自分がミスをして落ち込んだり慌てたりしている時、納得がいかない判定や相手の不当なプレーでイライラするような場面に遭遇した時に冷静にこれを実行するのは、普段から意識をして実践していなければ大変難しいです。
良くなるためにミスはする。ミスは学びなので失敗ではない。
反省から学ぶ姿勢・意識を持って、これらを上手くできると大事な局面でも楽しい経験になります。
居心地の悪い所に慣れる
最後に、メンタルコーチが語っていた言葉を紹介します。
高いレベルでのスポーツは台風のようなものです。
トップレベルでプレーする為には、激しさの中でも台風の目のような青色の部分
(落ち着きがあり、クリアでしっかり準備ができている状態)である必要があります。実際には目標達成の為には、台風の中に飛び込んでいかなければいけない場面もありますが、
メンタルスキルは、その厳しい環境から身を守る為の、防護服のようなものです。
ご存じの通り、厳しい環境下では防護服を着ても居心地は良くありません。
しかし、高いパフォーマンスを発揮する為には、大きなプレッシャーが共にある
「居心地の悪い状態」にどれだけ慣れる事ができるかどうかが必要なのです。
実際に日常生活、試合での事を考えても、メンタルトレーニングを行ってきた事で手助けになっている事は多くあります。
今回は導入でしたが、今後は実践している事も織り交ぜながら書いていきます。
以上
ありがとうございました。
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