ラグビーリーグワン クボタスピアーズ船橋東京ベイ アシスタントコーチの今野です。
下記の質問を頂いたので、回答を書いていきます。
試合前後に選手・コーチから必ず規律についてのコメントがあります。
どの選手も今まで何度も言われてきていて意識しないはずがないと思いますが、守れなくなってしまう原因はなんですか?
規律を守れなくなる原因
試合における「規律」とは、簡単に言うと反則(ペナルティ)を減らすと言う意味で使う事が多いです。
なので、今回はペナルティを犯す原因を3つ挙げます。
1.メンタルコントロールの不足
2.スキルの不足
3.コミュニケーションの不足
1.メンタルコントロールの不足
試合の展開や、直前のプレーで自分がミスしていたり、OKだと思っていたプレーが反則だったり様々な要因がありますが、疲労や感情の昂りで自身をコントロールができず必要のないプレーをしてしまうケースがあります。
例えば、日常生活においても「今日は疲れたからこれくらいでいいや」と手を抜いてしまう事や、自分は正しいと思ってやった仕事で理不尽に感じるクレームや上司から怒られた等、感情を揺さぶられた時には、普段なら流してしまうような小さな事にもイラッとしてしまう事ありませんか?
そんな「いつもの自分ならコントロールできるのに」というイメージです。
2.スキルの不足
単純にスキルが足りないと言う事もあります。
例えば、ノットロールアウェイのペナルティを取られるケースでは、その前のタックルで相手をうまく止めることができず、自分が下敷きになるように倒れてしまいそのまま動けなくなってしまう事がよくみられます。
「ロールアウェイしよう」とどんなに気を付けていても、その前のタックルのスキルに原因があると意識だけではどうしようもないと言えると思います。
3.コミュニケーションの不足
最後は、コミュニケーション不足です。これはレフリーとチーム内の2種類があります。
まずレフリーですが、試合中の微妙な場面で毎試合全ての状況で同じ基準で判定がされる事なんてありません。
「え?今週はそれ取るの?」なんていう事は多々あります。
そこを「なんでこれ取るの?」と勝手に思っているだけだとひたすらペナルティを重ねる事になります。
そこで、変にフラストレーションを溜めると1.のメンタルコントロールができなくなって悪循環にはまっていきます。
次にチーム内ですが「今週はここはペナルティになるよ」と言う共有、その場面が来たらどうするかを明確にできないといくらキャプテンがレフリーとコミュニケーションを取っていても改善はされません。
⬇︎記事は以前書いたものです。
今回のように試合全般の話ではなく、ある試合でノットロールアウェイが続いた事の原因を書いています。
以上
ありがとうございました。